黒糖のお話し その1
日本の砂糖の祖とも云える
奄美大島大和村大和浜出身の
直 川智(すなお かわち)という人物がいる。
大和村は、海まで山が迫り耕地が少ない
冬は東支那海を渡る強い北西風があたるが
椎の実や猪など豊かな山や海の幸に恵まれている。
1610年、厳しい故郷の暮らしが良くなればと
生きて帰れるか解らない旅に出て
砂糖と出会ったのであろう。
その当時、砂糖は薬であり高価で貴重な品であったに違いない。
中国福建でも持ち出し禁止の
砂糖黍の栽培と砂糖製造を学んで
砂糖黍を三本隠し持ち帰った。
貴重な品を生み出すサトウキビ栽培の
奄美での幕開けとなる。
奄美の先人達は大海原を駆け巡っていたと思うと
ワクワクと勇気が湧いてくる。
次回をお楽しみに続く。
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